選ばれるための情報発信 「シェアードバリューコンテンツ(Shared Value Content)」とは?

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自社が求める人材から「選ばれる」会社になれるかどうかが、企業の成長と生存の最大のカギとなっています。自社への興味・理解を促すためには、「社会に役立つ仕事を、自分のスキルを活かし・高めながら、長く続けていきたい」などといった、高付加価値人材の価値観に応える情報を発信することが必要です。
それは「自社の価値・魅力について求職者との間でシェアされるコンテンツ」。
ここではシェアードバリューコンテンツとShared Value Content(SVC)と呼びます
シェアードバリューコンテンツには
① パーパスコンテンツ:自社のパーパスを発信するコンテンツ
② カルチャーコンテンツ:自社のカルチャーを発信するコンテンツ
の2つがあります。
①企業文化を伝えるカルチャーコンテンツ
いわゆる企業文化、社風、行動様式、行動規範など、どのような雰囲気のなかで、どのような考えを持った人と働くのかを発信するのがカルチャーコンテンツです。目に見えないものですが、各人材にとっての働きやすさに直結する重要なファクターです。
- 意思決定のルール
- 評価制度
- ダイバーシティへの取り組み
- 研修
- 部活動
- オフィスデザイン
- 社内行事
など、企業におけるさまざまな活動が、カルチャーコンテンツとなり得ます。
②企業理念を伝えるパーパスコンテンツ
「自社は何のために存在しているのか」、企業の社会に対する存在価値、何を原点に活動するのかを示すのが「パーパス」です。「企業理念」とも言い換えられるでしょう。
たとえば、世界で最も早くパーパスを定めた企業のひとつと言われるP&Gは、1987年に「自社製品に最高のクオリティーと価値を与え、世界中の顧客のニーズを満たすこと」と定義。またホールフーズマーケットは「世界に自然食品と健康増進をもたらす」と定義しています。
自社のパーパス自体を明文化することはもちろん、パーパスに則したあらゆる取り組みを発信することが、パーパスコンテンツとなるでしょう。
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以上、「カルチャー」と「パーパス」2軸の「シェアードバリューコンテンツ」を求職者に届けることによって、求職者に共感を喚起することができるのです。
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